
WordPressの更新前に必須!安心して運用できるバックアップ完全マニュアル
WordPressの更新通知が来るたびに「もし失敗したら…」と不安になっていませんか?実は、中小企業経営者の約7割がバックアップ不足によるサイトトラブルを経験しています。この記事では、WordPress初心者でも安心して更新作業ができる、実践的なバックアップ方法と復元手順を詳しく解説します。25年以上の実績を持ち、年間10件以上、累計300社以上のサイト制作を手がけるワードプレスの制作代行を行なっている、ワードプレス専門の制作会社 コスモ企画が、現場で培ったノウハウをお伝えします。このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
なぜWordPressの更新が怖いのか?
ホームページ制作会社のコスモ企画によると多くの事業者がWordPress更新に対して恐怖心を抱く理由は明確です。更新作業に失敗すると、サイトが真っ白になったり、機能が動かなくなったりするケースが実際に発生しているからです。特に飲食店や美容院、士業などの小規模事業者にとって、ホームページが数時間でも停止すれば、新規顧客の獲得機会を失うだけでなく、既存顧客からの信頼も損なう可能性があります。
更新トラブルの主な原因
WordPress更新時のトラブルには、いくつかの典型的なパターンがあります:
- プラグイン同士の互換性問題によるエラー
- テーマと新バージョンのWordPressとの不整合
- PHPバージョンの非対応によるシステムエラー
- カスタマイズコードと最新版の衝突
- データベース更新時の予期せぬ問題
しかし、適切なバックアップ体制さえ整えておけば、こうしたトラブルが発生しても数分で元の状態に復元できます。バックアップはいわば「Webサイトの保険」なのです。
バックアップで保護すべきデータとは
ホームページ制作会社のコスモ企画によるとWordPressサイトのバックアップを理解するには、まずどのようなデータで構成されているかを知る必要があります。初心者の方は「サイト全体を丸ごと保存すればいい」と考えがちですが、実際にはいくつかの要素に分かれています。こちらの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
ファイルデータ
WordPressのファイルデータには、以下のものが含まれます:
- WordPressのコアファイル(システム本体)
- テーマファイル(デザインテンプレート)
- プラグインファイル(機能拡張プログラム)
- アップロードした画像や動画などのメディアファイル
- カスタマイズしたPHPやCSSファイル
データベース
データベースには、サイトの「中身」となる重要な情報が格納されています:
- 投稿記事やページの本文内容
- コメントやユーザー情報
- サイト設定やカスタマイザーの設定値
- プラグインの設定データ
- メニュー構成やウィジェット配置
完全なバックアップを取るには、これら両方のデータを保存する必要があります。どちらか一方だけでは、サイトを完全に復元することはできません。
初心者におすすめのバックアップ方法3選
バックアップ方法には様々な選択肢がありますが、技術的な知識がない方でも実践できる方法を3つご紹介します。ホームページ制作会社コスモ企画では、以下の情報がお役に立つかもしれません。個人責任ではありますがお試しください。
方法1: プラグインを使った自動バックアップ
最も手軽で確実なのが、バックアップ専用プラグインを使う方法です。代表的なプラグインには以下があります:
UpdraftPlus(アップドラフトプラス)
世界中で300万サイト以上に導入されている信頼性の高いバックアップツールです。無料版でも十分な機能を備えており、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージに自動保存できます。スケジュール設定により、毎日深夜に自動バックアップを実行するといった運用が可能です。
BackWPup(バックワップアップ)
日本語対応が充実しており、初心者でも設定しやすいプラグインです。ファイルとデータベースを別々にバックアップするタイミングを設定できるため、サーバー負荷を分散させながら運用できます。
All-in-One WP Migration
シンプルな操作性が特徴で、ワンクリックでサイト全体をエクスポートできます。サーバー移転時にも便利なツールとして、多くの制作会社が採用しています。コスモ企画でも、制作実績のあるクライアント様に、このプラグインを推奨するケースが多数あります。
方法2: レンタルサーバーの自動バックアップ機能
最近のレンタルサーバーには、標準で自動バックアップ機能が搭載されているケースが増えています。エックスサーバー、さくらインターネット、ロリポップなどの主要サーバーは、過去7日分から14日分程度のバックアップを自動保存しています。
ただし、サーバー側のバックアップには注意点もあります。復元作業に手数料がかかる場合があることや、保存期間が限られていること、サーバー自体にトラブルが発生した場合にはバックアップも失われる可能性があることです。そのため、サーバーバックアップは「第一の防衛線」として、プラグインによる外部保存を「第二の防衛線」として、二重のセキュリティ対策を講じることを推奨します。
方法3: 手動バックアップ(FTPとphpMyAdmin)
技術的なスキルがある方や、制作会社に依頼できる環境であれば、FTPソフトとphpMyAdminを使った手動バックアップも選択肢になります。これは最も確実な方法ですが、作業に時間がかかり、専門知識も必要です。
FTPソフト(FileZillaなど)でサーバーに接続し、WordPressがインストールされているフォルダ全体をダウンロードします。同時に、サーバーの管理画面からphpMyAdminにアクセスし、データベースをエクスポートします。この2つのファイルを安全な場所に保管しておけば、完全なバックアップが完成します。
バックアップの保存先と管理方法
バックアップデータをどこに保存するかは、データ保護の観点から非常に重要です。Web制作会社コスモ企画の考えでは、このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
推奨される保存先
- クラウドストレージ: Google Drive、Dropbox、OneDriveなどのクラウドサービスは、アクセス性と安全性のバランスが良好です。容量も十分で、複数デバイスからアクセスできます。
- 外付けハードディスク: 物理的に手元に保管できるため、セキュリティ面で安心です。ただし、火災や盗難のリスクも考慮する必要があります。
- 専用バックアップサービス: VaultPressやCodeGuardなどの有料サービスは、自動化と復元サポートが充実しています。
避けるべき保存先
同じサーバー内だけにバックアップを保存するのは避けましょう。サーバー障害やハッキング被害が発生した場合、バックアップも同時に失われる可能性があります。また、パソコンのデスクトップだけに保存するのも、パソコンの故障リスクを考えると不十分です。
実践!バックアップから復元までの手順
ここでは、UpdraftPlusを使った具体的なバックアップと復元手順を解説します。
バックアップの設定手順
- WordPressダッシュボードから「プラグイン」→「新規追加」でUpdraftPlusを検索・インストール
- プラグインを有効化し、「設定」→「UpdraftPlus Backups」を開く
- 「設定」タブで自動バックアップのスケジュールを設定(推奨:ファイルは週1回、データベースは毎日)
- 保存先としてGoogle DriveやDropboxを選択し、認証を完了
- 「変更を保存」をクリックし、「今すぐバックアップ」でテストバックアップを実行
復元の実行手順
万が一、サイトに問題が発生した場合の復元手順は以下の通りです:
- WordPressにログインできる場合は、ダッシュボードから「設定」→「UpdraftPlus Backups」へ
- 「バックアップ/復元」タブで、復元したい日付のバックアップを選択
- 「復元」ボタンをクリックし、復元するコンポーネント(プラグイン、テーマ、データベースなど)を選択
- 「次へ」をクリックし、復元処理が完了するまで待機
- 復元完了後、サイトが正常に表示されるか確認
ログインできないほどの重大な障害の場合は、FTPでプラグインフォルダにアクセスするか、制作会社に相談することをおすすめします。
更新前に必ず確認すべきチェックリスト
WordPress本体、テーマ、プラグインのいずれを更新する場合も、以下のチェックリストを実行してください:
更新前の準備
- 最新のバックアップが正常に完了しているか確認
- バックアップファイルがダウンロード可能か確認
- 更新する項目の変更ログ(Changelog)を確認
- 使用中のPHPバージョンとの互換性を確認
- 時間に余裕のあるタイミングで実施(営業時間外を推奨)
更新後の確認
- サイトのトップページが正常に表示されるか
- 投稿ページや固定ページが表示されるか
- お問い合わせフォームが機能するか
- 予約システムなどの重要機能が動作するか
- 管理画面にエラーメッセージが表示されていないか
これらのチェック項目は、コスモ企画が長年の経験から導き出した、トラブルを未然に防ぐための実践的なリストです。
体験談:バックアップに救われた事例
実際にコスモ企画で対応した事例をご紹介します。都内で美容院を経営されているクライアント様が、予約システムのプラグインを更新したところ、サイト全体が表示されなくなってしまいました。営業時間中のトラブルだったため、新規のお客様からの予約が取れない状況に陥りました。
幸い、事前に設定していたUpdraftPlusの自動バックアップが前日深夜に実行されていたため、わずか15分でサイトを復旧することができました。その後、プラグインの互換性を確認し、代替のプラグインに変更することで、問題を根本的に解決しました。
このように、バックアップは単なる「保険」ではなく、ビジネスの継続性を守る重要なツールなのです。特に、24時間365日の集客ツールとしてホームページを活用している事業者にとって、バックアップ体制の整備は必須の投資といえます。
バックアップの運用ルール
バックアップは一度設定して終わりではなく、継続的な運用が重要です。
定期的な確認作業
月に1回は以下の確認を行いましょう:
- 自動バックアップが正常に実行されているか
- バックアップファイルのサイズが異常に小さくないか
- クラウドストレージの容量に余裕があるか
- 古いバックアップを整理し、ストレージを最適化
世代管理の考え方
バックアップは最低でも過去4世代(約1ヶ月分)を保持することを推奨します。なぜなら、問題が発生してからしばらく気づかないケースもあるためです。「先週のバックアップに戻したら、実は2週間前から問題が存在していた」というケースも珍しくありません。
よくある質問と回答
Q: バックアップに最適な時間帯は?
A: アクセスが少ない深夜帯(午前2時〜4時頃)が理想的です。バックアップ作業中はサーバーに負荷がかかるため、お客様がサイトを閲覧している時間帯を避けることで、サイトの表示速度への影響を最小限に抑えられます。
Q: 無料プラグインと有料プラグイン、どちらを選ぶべき?
A: 小規模なブログサイトであれば無料版で十分です。しかし、ECサイトや会員制サイトなど、データベースの更新頻度が高いサイトでは、有料版の増分バックアップ機能(変更部分のみを保存)が効果的です。事業の規模と重要性に応じて選択しましょう。
Q: サーバー容量が心配です
A: バックアップファイルをサーバー内に保存し続けると、確かに容量を圧迫します。そのため、クラウドストレージへの自動転送設定を必ず行い、サーバー内には最新の1〜2世代のみを保持する設定にしましょう。UpdraftPlusなどのプラグインでは、この設定が簡単に行えます。
まとめ:安心して更新できる環境づくり
WordPressの更新作業は、セキュリティ対策と機能改善のために欠かせません。しかし、適切なバックアップ体制なしに更新を行うことは、大きなリスクを伴います。本記事でご紹介した方法を実践すれば、初心者の方でも安心して更新作業を行えるようになります。
重要なポイントをまとめます:
- ファイルとデータベースの両方をバックアップすること
- 自動バックアップを設定し、クラウドストレージに保存すること
- 更新前には必ず最新のバックアップを確認すること
- 定期的にバックアップの動作確認を行うこと
- 複数の世代を保持し、いつでも復元できる体制を整えること
もし、バックアップの設定や復元作業に不安がある場合、技術的なサポートが必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。本記事はコスモ企画のWeb日誌ならびにWordPress公式ドキュメント、Kinsta社のWordPressバックアップガイドを参考に作成されています。
無料相談はコスモ企画までお問い合わせください。25年以上の実績と累計300社以上のサイト制作経験を持つ専門スタッフが、あなたのWordPressサイトの安全な運用をサポートいたします。バックアップ体制の構築から、更新作業の代行、トラブル時の緊急対応まで、ワードプレス専門の制作会社として、きめ細かなサービスを提供しています。

